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寒い夜だから…(ギンルキらぶらぶ夫婦編―冬)

完全パラレル小説ギンとルキアの甘~い夫婦生活♪
市丸ギンと朽木ルキアの二人が夫婦となって初めて迎えたある冬の夜,これはそんな幸福な日常の物語。

「・・・ん・・・」

腕の中の温かく柔らかな身体が小さく身じろぎをした拍子に市丸ギンは目を覚ました。
すうすうと言う安らかなルキアの寝息,しっかりとギンの胸に縋りつくように眠っている。
ギンの顔に優しい笑みが広がる。そっと腕をまわし起こさない程度に力を込めてきゅっと愛しい新妻を抱きしめた。

眠りに着いた時は暖かであった部屋は,ひんやりとしている。
それもそのはず,ギンはエアコンの暖房が2時間後に切れるように設定しておいたのだから。
なぜなら,部屋が寒ければルキアが自分にぴったりとくっついて眠ってくれるから・・・。

ギンはルキアと付き合うようになって初めて冬が好きになった。
普段クールなルキアがいつもよりも寄り添って歩いてくれるし,外で手をつないでもそれほど嫌がらないからだ。(ルキアは手をつなぐのが嫌なわけではなく,照れくさいだけなのだが)

だから,夏は嫌いだ。愛しあった後もすぐに湯をつかわれてしまうし,ギンとしては終わった後はもう少し余韻を味わっていたいのに,これはかなり不満であった。

眠る時も・・・

「暑い!離れろ!」

と言われ,ひとつ布団で寝ているというのに,身体を離されるのはひどく寂しい。

そのためある夏の夜,適温に設定されていたエアコンをこっそり最低にした。
あまりの寒さに温もりを求めて縋りついてきたルキアの体を抱きしめ幸せな思いでギンは眠った。

その翌朝エアコンの設定温度を見て驚いたルキアに叱られ,こんこんとエコについて説教されたことを思い出してギンは苦笑した。

「愛は地球に優しゅうないなあ・・・」

ギンはくすくすと小さく笑った。
最も冬はルキアに言われなくても暖房を切っているのだから冬場はエコな男なのであるが・・・

それにしても少々寒い。
暑がりであるが寒がりでもあるルキアはひとつ布団で寝ているといつもギンの布団まで無意識のうちに取り上げてしまう。
今だとてギンの胸にすっぽりと入って暖をとりながら布団はしっかりと自分の身体に巻き付け,独占してしまっている。

ギンは少し困ったような顔をして笑った。

「ほんま,ルキアちゃんは寒がりやな・・・。」

ギンは足元に用意しておいた毛布を長い脚で器用にひょいと持ち上げると,ふわりと自分たちの上にかけた。
布団から出ている小さな肩を毛布で更に包むと,再びギンはそっとルキアを抱きしめる。
ルキアが子猫のように喉の奥でくうと鳴く。ギンは艶やかな髪にそっとキスをした。

「可愛ええなあ・・・大好きや・・・。」

起きている時にはこんな風になかなか甘えてくれない。
でも眠っているルキアは甘えん坊だ。しっかりと抱き合って暖かい布団にくるまっていると,自分がひどく幸せであることに気付いて胸がいっぱいになる。

(なんだか,冬ごもりしとるみたいやなあ・・・)

ギンは現世に短期駐在した時に,訪れた本屋で見つけた絵本のことを思い出していた。
ギンには読書の趣味はないのだが,ルキアが現世の少女小説を好むので新書が出ていないか覗いてみたのである。

そして,児童書コーナーで見つけた一冊の絵本。
タイトルは『みんな おやすみ・・・』
冬ごもりのくまが眠りに就いた後,森の動物たちが次々と現れ,くまの大きな体に抱きつき暖かく眠りにつくと言う,優しい話であった。

動物たちがとても可愛らしく,本当は起きていたのに,冷えた体を押し付けられて冷たかったのに,迷惑がるどころか嬉しく幸せに思うくまが自分と重なって思わず笑ってしまった。

(そうや,今度現世に行った時,買ってきてあげよう・・・)

絵本も好きなルキアはきっと喜ぶ。ルキアを膝の上に乗せて一緒に読もう。
幸せな想像についルキアを抱く腕に力が入ったのか,腕の中でルキアは微かに身じろぎをした。

「う・・・ん・・・ギン・・・」

ルキアの口から言葉がもれる。
自分の名を呼ばれ,起こしてしまったかと思いそっと様子を伺うと,再びすうすうと言う規則正しい寝息。
ギンはほっと息をついた。

(寝言やったんか・・・ボクの夢みとるんかな・・・)

甘い吐息と愛らしい寝顔に一瞬不埒な思いが疼いたが,幸せな夢を見ているのかギンの胸の中で安心しきって眠るルキアを見ていると,そんな気持ちも静まって行く。

(しゃあないなぁ,今夜は大人の時間は終まいやね・・・)

今夜は優しい子供の時間に包まれて眠ろう。互いのぬくもりを感じながら。
ギンはルキアの額にそっとキスすると耳もとで囁く。

「おやすみ,ルキアちゃん。ボクの夢見てや。ボクもキミの夢見るから・・・」

再び,きゅっとルキアを包み込むように抱きしめると,ギンは微笑んで瞳を閉じた。

そとはふぶき さむいふゆがはじまりました。
でも ギンとルキアのまわりは,ぽっかぽかのぽっかぽかです。

※『みんな おやすみ・・・』 和木亮子・作  いもとようこ・絵  金の星社

                 〈END〉

あとがき
『みんな おやすみ・・・』は妹がクリスマスプレゼントに娘に贈った絵本です。娘はこの話が大好きなので一緒に読んでいるうちにこんな話ができました。あったかいって幸せですよね♪
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