ボクの世界の中心はキミ~ギンルキらぶらぶ夫婦編(夏)

ギンとルキアのラブラブ夫婦編です♪
ふたりの休日の朝はいつもかいがいしいギン,幸せをかみしめながらも今朝は少しだけ憂うことのあるルキア。
そんなルキアにギンは…



市丸ギンはカットグラスにジンジャーコーディアルを大さじ1杯入れると冷えた微炭酸水を注ぎ,軽くレモンを絞るとマドラーで軽くステアした。くるくると優しい光に透ける蜂蜜色。
グラスをお盆に乗せ手慣れた執事のように捧げ持つとギンは寝室に向かう。
そう,ベッドでまだ眠っている姫君のもとに。

寝室のドアを開けると,まだカーテンは開けられていないが隙間からもれる朝日で薄明るく照らされているダブルベッドの上で,むき出しの細い肩をさらしながらすやすやと眠る愛らしい少女の寝姿があった。ギンの愛妻ルキアである。
気配を感じたのか軽く身じろぎし,うっすらと菫の瞳が開かれ柔らかな微笑が広がる。

「・・・ギン・・・おはよう・・・」

休日の朝のみ見ることができる,愛妻ルキアの思わず抱きしめたくなるほど愛らしい寝起き顔にギンの顔がとろけるような笑顔に変わる。あああ・・・可愛い・・・
ギンはサイドテーブルにお盆ごとグラスを置くと,ルキアの額に軽くキスして挨拶を返した。

「おはようルキアちゃん。今朝もお寝坊さんやね。」

「・・・それは・・・」

やや不満そうな顔で寝坊の原因である夫を軽く睨むルキアに,ギンはくすくす笑いながらグラスを差し出した。

「飲みぃ,ルキアちゃん。すっきりするよ。」

「ん・・・ありがとう,ギン。」

やや口を尖らせながらも,ルキアはおとなしくグラスを受け取ると,こくんと一口飲んだ。
口に爽やかなレモンの味と甘みが広がる。ほんのりとしょうがの風味が優しい。
にっこりと口角が上がり,可愛らしいピンク色の舌が愛らしい唇をちろりと舐める。

「美味いな・・・」

「暑いからって,あんまり冷たいもんばかり飲んだらあかんからね。しょうが入っとるから,身体が冷えすぎないんよ。」

ルキアの笑顔にギンも嬉しそうに笑う。

「朝食できとるから,一緒に食べよう。」

「うん。」

ルキアはややはにかみながらシーツを身体に巻きつけるとパジャマに手を伸ばした。
休日前夜はパジャマを着て寝る意味がほとんどない。昨夜のことを思い出し,ほんのりと頬を赤く染めながらルキアはパジャマをふわりと素肌に羽織るとギンに言った。

「着替えてすぐに行くから,待っておれ。」

「手伝ったろか?」

結婚してもう3年になるのにいまだに初々しいルキアの仕草はギンをたまらない気持ちにさせる。朝食は温め直せばいいし・・・

「おまえに手伝われては着替えが終わらぬ!」

ルキアは心得たもので軽くギンの言葉をいなす。
そう,脱がすのが専門のギンに手伝われては,またもベッドに舞い戻りかねない。

「えー,そうなん?しゃあないなあ。」

今度はギンがやや不満げに口をとがらせたが,おとなしくグラスとお盆を持って退散した。
ルキアはその後姿を確認するとベッドから起き上がり洗面所に向かった。

洗顔と歯磨きを済ませ,艶やかな髪をブラッシングした後,自室に戻ったルキアは淡いベージュ色のノースリーブのコットンワンピースに着替える。最近ギンに見立ててもらって購入したものだ。肩紐のところがリボン型になっていて愛らしい。

ルキアは姿見の前で軽く一回転し自分の姿を確認して微笑むと,ジュエリーボックスからギンとお揃いで買ったホワイトゴールドのブレスレットを腕につける。
クリスマスに小さいドライバーで互いのビスをしめあったことを思い出し,ルキアの口元に微笑みが浮かんだ。

リビングに行くと,もう朝食の支度が整っていた。

食卓の上にはルキアの大好きなイギリス風きゅうりサンドイッチにクロテッドクリームといちごジャムを添えたスコーン。
温野菜のサラダとふわふわのスクランブルエッグ,程良く焼けたベーコン(かりかりに焼いたものはギンもルキアも好まない)。手作りのレバーパテが添えられたカリッと金色に焼けた三角形の薄切りトースト,そしてコンソメスープが並んでいた。
コンソメスープはギンが3日前から煮込んでいた,素人が作ったとは思えぬほどの透明感のある美しい自家製スープである。

このところの暑さで食も細く,夏バテ気味のルキアに配慮した食事だ。

「美味しそうだな。」

「ありがとう,たくさん食べてな。」

案の定ルキアはきゅうりのサンドイッチに目を輝かせ,花が開くように笑った。
軽い塩味をつけた手作りバターに,薄切りにしたあと,塩と酢でアク抜きをしたきゅうりを挟んだあっさりとしたサンドイッチは食欲が無い時でも食べられる。ルキアはギンの気遣いが嬉しかった。ギンにしてみればその笑顔でお釣りがくる。

「いただきます」と二人仲良く唱和し,食べ始める。
今朝の紅茶はルキアはダージリン,ギンはアールグレイ。少しお行儀が悪いが,どちらの紅茶も好きなルキアはギンとティーカップを交換して飲みアールグレイの華やかな柑橘系の香りも楽しむ。

「間接キスやね♪」

「・・・・・!!!???」

何度も直接キスを交わしているというのに,ギンがからかうと,今だにぼぼっと赤くなるルキア,そんな初々しい姿に幸せが込み上げてくる。

(可愛ええなあ・・・)

軽くギンを上目遣いでにらんだ後,美味しそうにサンドイッチを頬張るルキアの方に食欲を感じてしまいそうな相変わらずなギンなのであった。


朝食の後,二人は散歩に出かけた。場所はいつもの家の近くの大きな公園。
空は青く澄み渡っているが,まだ午前中であるせいか日差しもあまりきつくなく風も爽やかである。
ルキアは白いリボンの付いた麦わら帽子をかぶり,同色のかかとの高いサンダルを履いてギンと手をつないで遊歩道を歩く。
木々の緑からこぼれる光が足元で光る水たまりのようだ。

ルキアは先程のコットンワンピース姿,ギンは生成のサマーセーターにインディゴ色のジーンズ姿,足元は白のスニーカー。
シンプルな出で立ちだが長身でスマートなギンは,どんな服装でもモデルのように決まる。

身びいきを差し引いたとしてもギンは綺麗だとルキアはいつも思う。
長身で細身の均整のとれた体つき,整った端正な顔立ち,めったに人前で晒すことはないが開眼したときの瞳がとても美しい淡い空色をしている。
そして,ギンの身体には痩身の見かけとは裏腹に引き締まった強靭でしなやかな筋肉が程良く付いていることをルキアは知っている。その美しい身体がルキアを求めるときしなやかな野生の獣のように美しく力強く狂おしく躍動することも・・・

一瞬昨夜のギンの裸体が思い浮かび,ルキアの顔が羞恥で赤く染まる。はしたないな,気づかれていなければよいが・・・

自分はギンの隣でどのように見えているのだろう?ルキアは自分が子供っぽく見えることはよく承知しているので時折,他人の目にはちゃんと自分たちは夫婦に見えるのか不安になる時がある。少なくとも恋人同士には見えて欲しい。


だから,以前,喫茶店の妙に色っぽいウェイトレスに全然似ていないのに兄妹と間違われた時は正直凹んだものだ(多分に悪意が入っていたのだがルキアは気づいていない)。

「君,コンタクトが腐ってんとちゃう?この子はボクの奥さんや・・・」

次の瞬間ギンが射殺すような視線をウェイトレスに向けて氷のような声で言い放ったのには驚いたけれど,嬉しかった。


やや,俯き加減で歩くルキアの様子にギンは,何か察したのだろうか。
ギンはルキアの手を引き公園中央の池のそばに歩いて行った。いたずらな風がルキアの麦わら帽子を飛ばしかけた。
ルキアが叫ぶよりも速くギンがダイレクトにキャッチする。
帽子を受け取り,ギンを見上げ,やっと笑ったルキアに微笑みかけるとギンはルキアを水辺に誘った。
水鳥がのんびりと泳ぐのどかないつもの風景――

ギンは青い空を映しキラキラと輝く水面を指さして言った。

「ほら,えらいお似合いな二人が居るやん。」

つられて,ギンの指差す方を見つめたルキアの顔が輝いた。
そこに映るはギンとルキアの寄り添う姿。ひどく幸せそうな恋人同士,夫婦の二人が青空を背景に池の中に映っていた。
な?といたずらっぽく笑うギンにルキアはくすりと笑った。

「本当だ,似合いのカップルだな。」

「せやろ。ボクらと同じくらいお似合いの二人やと思わん?」

ルキアは笑いながらギンに抱きついた。普段は外でそんなことをしないルキアの大胆さにギンは一瞬きょとんとしたが,次の瞬間力いっぱいルキアを抱きしめ笑った。

そう,この世界に自分たちがお似合いかどうかを問う必要などないのだ。
二人がお互いを認め大切に想い,愛しあっている限り。


それに,自分たちがお似合いかどうかを不安に思っているのは,この世でたったふたりだけ・・・。
他人が羨むほどお似合いなカップルであることを当のふたりだけが全く気づいていないのだから。

                   〈END〉


あとがき
ギンもルキアも結婚してずいぶんたつのに相変わらずラブラブでお互いに対してちょっぴり自信がない初々しいふたりです♪そんな二人をずーっと幸せにしてあげたい私です♪
子供はキミによく似た男の子とボクに良く似た女の子…でも実は正反対なんだな(笑)

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