まがいもののセスタ(ルピ視点)

ギンルキ前提ですがBLです(汗)R15指定です。
(ヾノ・∀・`)ムリムリ…という方はどうか回れ右なさってくださいm(_ _)mフカブカ

虚圏にて市丸ギンを慕うルピ視点の小説です。ルピはずっと自分はギンにとって特別な存在であると,ある事柄から信じていた。しかし,真実は…
「へえ,君の眼ぇ,紫色なんか。」

そう,彼から声をかけられたのが始まりであった。市丸ギン副官,藍染様の側近にして最も信を受ける人。
十刃でもないボクのことをなぜか気に入ってくれて親しく話しかけてくれるようになった。

常に飄々としていて顔には張り付いたような笑みを浮かべる彼は,誰にでも馴れ馴れしく話しかけるものの,大概距離を置き,通り一遍の付き合いしかしない。
その彼が,ボクから誘ったとはいえボクを愛人にしてくれるなんて・・・
当時のボクはただ有頂天であった。

「ねえ,市丸副官・・・」

「なんや?」

彼は少しぞろりとした独特の白い長衣をはおりながら答えた。
ボクの部屋で情事を終えた後はさっさと身支度をして出て行ってしまう彼にボクは寂しさを覚えるが,それは口に出せなかった。

「ボク。十刃になりたいなあ。」

「君の実力なら,誰か落ちたらすぐなれるやろ。」

「市丸副官から藍染様に言ってくれない?」

「ええよ。」

相変わらず軽い人だ。別に進言してもらわなくても自分の実力は知っている。十刃に欠員でもでればおそらくボクが補充されることはわかりきっている。今のボクの言葉は彼への甘えなのだ。通じてはいないようだけど・・・

彼は優しい,彼の愛撫も行為もボクを何度も絶頂に導いてくれる。
でもこの関係には彼の決めたルールがあった。
決してキスはしないこと,行為の最中に声を上げないこと,それはボクにはひどく不満なルールだった。
一度,行為の最中に振り向いて(彼は後ろからしかボクを求めないから)彼の唇を求めた時,触れる寸前に苛立ったように突き飛ばされた。

「キスは嫌いやって言うたやろう・・・」

凍りつくような声でそう告げると,彼はボクを部屋に残しさっさと身支度を済ませ部屋を出て行ってしまった。
以来,ボクは彼に二度とキスしようとはしなくなった。

それでも,そんなボクの彼との関係の中でひとつだけ嬉しいことがあった。彼はイク時必ずボクの名を呼んでくれるのだ。
囁くような小さな声だから聞き取りにくいけれど。

「・・・ル・・・・・・んっ・・・」

嬉しくて声が出そうになるのを必死で枕を噛んでこらえる。
声を出さないのが彼とのルールだから。彼のボクを呼ぶ声を聞きたくて,ボクは彼を何度でもいかせたくなる。
この時だけはほんの少しはボクのことを思ってくれているのだと信じられるから・・・

そんな甘い幻想が崩れたのは第6十刃グリムジョー・ジャガージャックが独断で№11以下の破面を5体無断動員し,現世に襲撃をかけた日のことだった。

東仙要統括官に処罰のために虚圏に連れ戻されてきたグリムジョーを見て市丸副官は言った。

「血の匂いがするなあ。君,誰と闘ってきてん?」

「オレンジ色の髪の死神だ。」グリムジョーは面白くもなさそうに答えた。

「もう一人いるんやない?君の体からは二種類の血の匂いがするわ。」

顔の嗤いは変わらない。飄々とした態度も・・・でもボクはなぜかゾッとした。

「黒髪のちびの死神を殺った。腹を貫いてやったから生きちゃあいないだろうがな。」

その後,グリムジョーは東仙統括官に左腕を斬り落とされ再生も叶わぬように鬼道で焼き尽くされた。
大義と調和を好む東仙統括官なら当然の行動,そう誰もが納得していた。

でも,ボクは見てしまった。グリムジョーが処罰を受ける前に市丸副官が東仙統括官と話しているところを。

「東仙さァん。グリムジョー,あのまんまにしといてええのん?」

「私は藍染様のご意志に従うまでだ。」

市丸副官の問いかけに答える東仙統括官の声には一切の感情はこもっていなかった。

「へええ,無抵抗の女の子を斬り捨てるような奴を東仙さんが許すなんて心が広くなったもんやねえ。」

この言葉でいつも冷静沈着で表情の変わらない東仙統括官の顔色が変わった。その顔に苦悩のような表情が浮かび,しばらく市丸副官を睨む(彼は全盲であるが)とその場を去って行った。
彼の言葉の何が東仙統括官の心を揺るがせたのだろう。そして東仙統括官は藍染様に逆らい,グリムジョーを斬ったのだった。

その日,初めてボクは彼の方から誘われた。激しい感情をぶつけられるように何度も何度も貫かれ,ボクはルールを破らないように,食いちぎるほど枕を噛みしめるしかなかった。
いつも行為の最中でさえクールな彼にしては珍しいくらい熱い動きだった。何度も名を呼ばれる。悦びで体が震える。

でも・・・彼が珍しくボクの背にすがりついて果てた時,ボクの心は凍りついた。
あえぎながら彼が呟く声。

「・・っぁ・・・ルキ・・・ア・・・ちゃん・・・」

彼がいつも呼んでいたそれは,ボクの名ではなかった―――。

そう,ボクの名はルピ・・・ボクの黒い髪を撫で,紫色の瞳を愛してくれていると思っていた彼の心の中にボクなど欠片もいないと思い知らされた。

ルキア・・・ルキア・・・ルキア・・・・心を憎しみが染め上げていく。ボクは誓った。必ずその名を持つものを見つけ出して殺してやると。



黒腔が口を開けて行く。現世は霊子が薄くて少々息がしづらい以外は体調は上々だった。ヤミーとワンダーワイス,そしてグリムジョーとともにボクは現世に降り立った。
ボクに№6を奪われたグリムジョーはボクにほとんど口をきかない。だから彼からルキアの情報を得ることは出来なかった。
でも,構わない,現世に派遣されている女の死神を全て殺せばいいだけの話だ。



解放された斬魄刀,蔦嬢の触手に絡め取られた金髪の女の死神を見てボクは嗤う。
この中で女の死神はただ一人。
こいつがルキア?ボクとは似ても似つかない,きらめく金髪,灰青色の瞳,豊満な胸・・・吐き気がする。めちゃめちゃにしてやる。その綺麗な顔も,いやらしい体も二目と見られないほどむごたらしい姿に・・・あの人の瞳に二度とその姿が映らないように。
そしてボクは鋭いとげのついた触手を彼女に向けて振り上げた。



さっさと殺してしまえばよかった。なぶり殺しにしようなんて思わずに。
反膜の光の柱に包まれながらボクは思う。あの下駄男に銀髪のちびが邪魔をしなければそう出来たのに。でも,いい。次回は絶対に殺してやるから。あの下駄男も,銀髪のちびも・・・そしてルキア,おまえも・・・

              
                 〈END〉


あとがき
虚圏でギンと気が合っていたというルピ君。威勢のいい捨て台詞の割にはあっさりグリムジョーに殺されちゃいましたけどね(笑)彼は最初女の子かと勘違いしちゃいました。なんとなくルキアを思わせる容貌だなあと思ったらこのSSが出来ました。私の初めてのBL(?)になってしまいました。そして多分最後になると思います。BLは苦手なので・・・
それにしても,自分で書いといてなんだけど,ルピ君,きみって馬鹿でしょう?きみが戦っている彼女ときみは1ピクセルも似ていないことにまず気付こうね(笑)


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