サヨナラの贈り物

ギンルキ強化月間の思いを込めて,ギンのルキアへの想いの独白SSです。
何時の頃だろう心の中心に咲いていた大輪の薔薇のような幼馴染の向こう側に可憐な白い花の面影を持つ少女が浮かぶようになったのは…


ルキアちゃん・・・キミ,ボクに尋ねたことがあったなあ・・・何を望んでいる?って

ギンはシロツメクサの白い花で器用に花冠を編みながら柔らかな草地の上で眠るルキアの顔を見つめた。
白い白い無邪気な花の冠をルキアの艶やかな黒髪の上にそっと乗せる。

この花,ボクと乱菊がこんまい頃にたくさん摘んで遊んだ花や・・・

ルキアちゃん シロツメクサの花言葉知っとる?

『約束』とか『幸福』とかなら有名やからきっとルキアちゃんも知っとるやろね・・・でもなあ・・・この花はもう一つ誰も知らん花言葉を持っとるんよ。

ギンはいくつもいくつもシロツメクサの花輪をこしらえ,ルキアを飾っていく。
花冠,首飾り,腕輪・・・白い花に埋もれるようにルキアは眠り続ける。

『復讐』・・・こんな可愛らしい無邪気な花がこんな花言葉を持っとるなんて意外やろ・・・

乱菊と摘んで遊んだ花,優しい記憶の向こうにある,どす黒い憎しみの記憶・・・

ボクの笑顔の向こう側を,キミは初めて会った時から気づいていたなぁ・・・
そんなキミが面白くて,興味が湧いていつも追い回して意地悪して嫌がられて・・・
でもごめんな・・・ボクはとても幸せやった・・・

キミは来週,現世に派遣されるんやね・・・

それから先のことは知っている・・・全部あの人のシナリオ通りや・・・

そしてボクの選んだ運命もなぁ・・・あの人は己の懐刀は諸刃やてとうに気づいとる。

あの人みたいに心がなければ,ボクもこの花だけを胸に抱いて行くことができるのに・・・難儀なもんや・・・なあルキアちゃん・・・

ギンは優しくルキアの頬に触れる。小さな手のひらにそっとシロツメクサの花束を握らせる。花束の中心にふわりと花弁のようなシロツメクサの四つ葉が揺れた。

ルキアちゃん・・・わかる?・・・これがボクの答えや・・・

ギンはシロツメクサの花に包まれて眠るルキアをしげしげと見つめると,そっと触れるだけのくちづけを落とした。



ボクのたった一輪の白い花・・・



ギンは想いを振り切るように踵を返して歩き出した。もう振り返ることはできない。



四葉のクローバーの花言葉『真実の愛』

そして――『私を・・・想ってください・・・』


              

白い花摘んで あの人にあげよ
 
あの人の胸に この花さしてあげよ

白い花 白い花 あの人の胸に

咲いて 揺れるだろう お月さんのように

白い花揺れる あの人の胸に

愛しい人の くちづけに揺れる   

くちづけに揺れる




叶わぬ願いと知りつつも・・・


                   〈END〉

あとがき
『白い花~揺れる』までの詩は,『赤い花白い花』というタイトルで芹洋子さんという方が『みんなのうた』で昭和52年に歌っていらっしゃいました。このワクでいわゆるラブソングというのは珍しいですね(^_^)♪
この切なさがギンルキにぴったりだなあと思って最後にこのSSに付け加えて完成しました。

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