求めるままに―ルキアの秘密

ルキアちゃんの誕生日が近い今日,少しだけ際どいお話です♪
CAUTION R15です!!

ラブラブの休暇を取るはずであったギンとルキアは六番隊,十三番隊の過保護隊長コンビの陰謀で,ギンに強制出張命令が出され,引き離されてしまっています。ギンの不在の寂しさにルキアはギンの私邸にひとり赴き…
「朽木さん,もうこっちはいいから帰ったほうがいいわよ」

十三番隊名物三席のひとり,麦色のショートカットがトレードマークの虎徹清音は背後で資料をまとめていた黒髪の少女に声をかけた。
小柄な美しい少女であった。透き通るような白い肌,人形のような整った顔立ち,やや特徴的にはねる艶やかな射千玉の黒髪を肩まで伸ばしている。おそらく,微笑めば幾千もの可憐な花々が咲き乱れるほどに愛らしいに違いない。
しかし,肩越しに振り向いたその艷麗な面差しは否定しようがない寂しさと憂いに縁取られていた。少女の珍かな藍紫色の瞳もいつもの凛とした輝きが影を潜め,精彩がない。
もちろんその様も美しいのは間違いないが,少女の幸せそうな甘やかな笑顔を知る者にとっては痛々しくて見ていられないのだ。

「いえ,まだ仕事が残っておりますし」

「残っているったって,締め切りが一週間も先の仕事だよ。残業してまでする必要ないんだから…上司命令!」

強い口調とは裏腹に心底心配している清音の表情に察したのか,ルキアは微笑んだ。花が恥じらい身を散らしたくなるほどの切なげな笑顔であった。

「わかりました。ありがとうございます,虎徹三席」

ルキアは出来上がった書類を丁寧に揃え小机の上に置くと深々と頭を下げ執務室を退出した。

(朽木さん,市丸隊長が遠征中はいつもオーバーワークになっちゃってることに気づいてないんだなぁ…それにしても隊長たちも大人気ないな)

清音はルキアの小さな後ろ姿を見送りながら,ルキアの幸せを親心(嫉妬心?)から奪っている隊長らの面々を思い浮かべ,ため息をついた。


帰りの道すがらさえルキアはギンのことを考えてしまう。
護廷内勤務の時は記憶の片隅すらのぼらせず仕事に集中できるというのに今日は全くどうかしている。遠征など今に始まったことではないではないか。
自分と付き合うようになってから何故かギンの遠征が増えたような気がするけれど気のせいだろうか。小さな遠征ではあるけれど,ここ一ヶ月ほぼ間を置かずギンが遠征の隊長に選任され,そしてどういうわけか帰ってきているときは何故か十三番隊隊長浮竹十四郎の様態が悪くなったり,朽木家での慣例の行事などが重なりふたりの時間がまるで取れないのだ。
全く上からの命令がふたりの交際を邪魔しているようにしか見えないこのタイミングの悪さ…ルキアはブンブンと頭を振る。平隊士が上の決定に疑問を持つなど不敬に値する。
でも,やはり隊士としての心得はわかっていても寂しさが消えるわけでもなくルキアはいつの間にかギンの私邸の前に来てしまった。
掃除という名目で上がり込んだものの,掃除は二日前に隅々まで済ませている。散らかし魔(ただし,ルキアがいる時だけ,何故かと言うとかまわれたいから)のギンがいない今は部屋の空気を入れ替え,埃を掃きだすくらいしかすることはなかった。

床の上で寛ぐのが好きなルキアのために居間にいくつも配置された大ぶりの抱き心地の良いクッション。そのひとつを抱きしめぺたんと座っているルキアは迷子の子供のように見える。柔らかく感触は良いけれど,擬似的な温もりは却って人肌が恋しくなり切なさが募る。
ギンに抱きしめられたくてたまらない。

(遠征など,いつものことなのに…)

ルキアはクッションを床にそっと置くと居間をあとにした。
いつもならギンの私邸に着くやいなや,まっさきに向かうルキア専用の『チャッピーのお部屋』にも足が向かなかった。今は無邪気な気持ちでお気に入りのものたちを愛でたい気持ちではなかった。

ルキアは寝室の戸を開けると,きちんと整えてあるギンのベッドに潜り込む。
もう数えきれぬほど何度も愛しあったベッドの上にはギンの香りが残っていて安心する。
小さな子どものようにくるんと毛布にくるまり頭から己をすっぽりと包み込んでしまう。このまま眠ってしまいたかったが,疲労とは裏腹にルキアは目が冴えていた。それに,ギンの香りに包まれているうちになにやらもやもやとした疼く熱が身体の奥から生まれてきてルキアを戸惑わせる。
チリチリと皮膚のすぐ下でくすぐったいような焦れったさがざわめいている。熱もないのに動悸と呼吸が早い。自分で自分を抱きしめると小さな身体はビクリと震えた。

(この感じ…―――っ!?)

思い出した瞬間にルキアは赤面した。
それはいつもギンの腕に絡め取られ,広い胸に収められてしまう時に感じる心地とよく似ていた。逃げ出してしまいたいような,それでいて期待に胸震えるような…求められ焦らされ昂りに火をつけられる期待。それは…抑えきれない欲望。

(馬鹿な…こんな端ないことは,考えるのもイケナイコトだ…)

自分を抱きしめる腕に力を込めても,細い足を擦り合わせても冷えたシーツでさえ熱を奪ってはくれない。ギンの香りは誘惑するようにルキアの鼻腔をくすぐり,その姿をくっきりとルキアの脳裏に浮かびあがらせる。
さらさらとルキアの頬に首筋にかかるくせのない綺麗な銀髪,見つめると逸らすことの出来ない緋色に燃える切れ長の瞳,奪うことにたけた薄い形良い唇。男にしては細いけれど女とは全く異なる力強い首の線,真っ直ぐで完璧な鎖骨,引き締まった腹,細い腰,その素晴らしく均整のとれた身体はしなやかな肉食動物を思わせる。
振り払おうにも香りとともに一層鮮明に浮かび上がる面影。
ギンはとても美しい。いつもしげしげと見つめられる側なのでなかなかギンをじっくり眺める機会がないけれどギンを見つめることがルキアは好きだった。
笑顔も,皮肉な嗤い顔も,拗ねた顔もふくれた顔も,本当はどんな表情も好きだけれど,己の中で果てた時に一瞬見せる切なげで愛おしそうな,あの表情がいちばん好きだ。言葉にならぬ声でルキアの名を紡ぐ綺麗な唇を思い出すと熱が上がりそうになる。
生まれてきてよかったと心から感じることのできる,その愛おしい数多の刹那がルキアの宝物であった。
いつの間にか袷の中に手を入れ淡い胸の飾りをそっと撫で柔らかく揉みしだいていた。コンプレックスでしかないその小ささも今は気にならない。小さいけれど柔らかい確かな手応え。
ギンもそう思っていてくれたらとルキアは小さくため息をついた。

「んっ…」

敏感な飾りは拙い愛撫にも応え硬くとがる。
空いている手がもどかしく腰帯をゆるめ,するりと袴の隙間から足の付根へと潜り込む。

(!?…私は何をやって…)

ギン並みの己の大胆な行為に驚き,一瞬我に返りそうになる。でも,このくすぶる熱を鎮めなければ家に帰ることさえおぼつかないに違いない。
コクリと唾液を飲み下す音がやけに大きく耳に響いた。
やり方はわからないけれどルキアはいつも己の身体を弄るギンの指先を思い浮かべながらぎこちなく指を這わせる。流石に直接指を入れる勇気はなく下着の上からさわさわとそっと足の付根に触れる。微かな湿り気と熱に頬が熱くなる。
ぴちゃ…クチュクチュと鳴るかすかな水音にこみ上げる羞恥と不思議な安堵感が湧いてくる。胸の先端を,腿の付け根をぎこちなく撫でながらルキアは己を慰め続ける。今更ながら己の身体でギンの唇が触れていない場所などないことに気づく。唇も首筋も胸も背中も…足の爪先さえも。
ギンはいつも優しく触ってくれる。至高の宝物のように優しく大切に。繊細な指で,柔らかな唇で,熱く滑らかな舌で…そして逞しいもので私を…
ルキアの指が敏感な蕾に触れた。

「あぁぁっ…」

ルキアは小さく声を上げ達した。
びくびくと身体を震わせ,はぁはぁと小さく息を荒げ,ルキアは涙で滲んだ瞳を彷徨わせる。

「ギン…」

くちをついて出たのはいつもは憎らしい恋人の名前。不器用に自身で手繰り寄せた初めての快感はギンから齎されるものとは比べようもないほど拙く,児戯にも等しかった。
微かに苦い罪悪感と背徳感を感じながらルキアは身体を拭き,身支度を整えると綺麗に寝具を整えた。

戸締まりをした後,ルキアはギンの私邸を後にした。
満足しきれぬまま,くすぶる身体の疼きのことを考えないようにしながら。


         END


あとがき
兄様はそんな方ではないけれど,ギン的思考の持ち主だったらこんな美味しそうな情況のルキアちゃんが邸に帰ってきたら,ぺろりと食べられてしまうでしょうねぇ…
続きは後日裏にてUP致します(*^_^*)このままにして置くわけがない



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