四季のギンとルキア

結構書きためた短いお話がたまっているので,ゆっくりUPしていこうと思います(^-^)はあ,ルキアちゃん総受けアンソロジー第三弾でないかなぁ…R18で出ないかなあ…そしたらコクは30ページ位書いちゃうなぁ。

春―――【千本桜に愛をこめて】

「あれ,市丸隊長読書なんて珍しいですね。何を読んでらっしゃるんです?」

「んー?」

手にしているのは『ハムレット』

(なんかイメージが合わないなあ…)

イヅルの思考を見透かしたかのようにギンはニヤリと笑った。

「台詞回しがええんよ。せや,イヅルこの本,六番隊隊長はんに届けてくれん?」

ご丁寧に栞が挟んである上に何やら文に線も引いてあるようだ。
市丸隊長からとの言付けでイヅルから本を受け取った朽木白哉の顔は栞を挟んだ頁を開いた刹那,般若と化した。

「あんの,性悪ぎつねがぁあっ」


たとえ幾千幾萬の兄があり
その愛情すべてを寄せ集めたとしても
ボク一人のこの愛には到底,及ぶまい…『ハムレット』


柔らかな春の日差しが降り注ぐギンの私邸の庭に面した縁側。
ギンの膝の上で猫のように丸くなって,まどろむ小さなルキア。ぼんやりと見上げた空に輝く薄紅の色……

「ギン…桜の花びらが空を舞っている」

「ホントや綺麗やねぇ」

(もうええ加減諦めや,お義兄はん)

性悪狐はゆるりと嗤った



夏―――【寺詣しても煩悩は健在】

京都の寺巡りをしているギンとルキア。京都・大原,夏の参道を肩を並べて,そぞろ歩くふたり。

「寺巡りに誘うとは,お前にも神仏を信心する気持ちがあったのか?」

「えーひどいわ。これでも結構お参りする方なんやで」

ルキアとの両想い祈願で数多の神社,仏閣をめぐったことは秘密の話。
突っ込んだ質問をされる前にギンはルキアの肩を抱いて本日の最初の目的地へと向かう。

「でも今日の目当てはお寺参りだけやないんよ」

ギンとルキアが足を止めたお店は

「おお!これは!」

ルキアの瞳が輝く。店先に置かれた桶の上に大きなガラスの器,冷たい漬け汁に浮かぶたくさんのまるごと一本の浅漬け胡瓜!

「夏の京都の寺巡りは,これを食べんと始まらんよ。おっちゃん,アイス胡瓜2本」

濃い緑も瑞々しい胡瓜にかぶりつくギンとルキア。
小さな口をあーんと開けて大きめの胡瓜をサクリと頬張るルキアの桜色の唇,小気味良く咀嚼する小粒な真っ白の歯,コクリと嚥下する細い喉。小さな舌で唇に微かにたれた汁を舐めとりギンを見上げてルキアはにっこりと笑った。

「美味いな」

「そか,よかったわ……」

ご満悦のルキアにギンはやや赤面気味…イケナイ想像はギンのお約束。



秋―――【たまには純愛】

夜空に煌々と輝く満月が,手をつないで歩く長い影と短い影を優しく照らす。
絡めた指が愛おしいから遠回りして帰ろう。

「月が綺麗やね」

「ああ……確かに今宵の月は美しいが,おまえはさっきからその台詞を三度も言っておるぞ。何故なのだ?」

「………」

小首をかしげて,不思議そうにボクを見上げる菫の瞳に満月が映っていた。

現世の文豪が愛する人にはそう伝えるだけでいいと言ったから…
でも遠まわし過ぎたみたい。
今夜のキミへの I  LOVE  YOU……



冬―――【夜勤明けの寒い朝】

サラサラと粉雪が舞っていた。
傘もささずに伝令神機で話しながら小走り気味に歩く白い隊長羽織の長身痩躯の男が一人。背中には鮮やかな墨染の「三」の文字。
その文字が示す通り,三番隊隊長市丸ギンが微かに鼻の頭を赤くしているのは寒いからだけではなさそうで…

「ルキアちゃん,仕事終わった。うん,うん。まっすぐ帰るから,待っててや…今もう家の近くやで…歩きながら伝令神機使うなて……帰るまで繋がっていよ」

伝令神機を耳に当てたまま粉雪の向こうから足早に歩いてくるギン。
門の前で少し怒ったような顔で立っているルキア。
ほんのり頬が赤い。ルキアを見た瞬間駆け出すギン。

「ただいま……ルキアちゃん」

「……おかえり…ギン…」

「ルキアちゃんの息……真っ白くて綺麗やなあ。全部食べてまいたいわ」

「たわけ……」

きゅ,と抱きしめたキミの体がボクと同じ位冷えていて幸せすぎて泣きたくなった。



      END


あとがき
何気なく優しく暮らしていけるギンとルキアが好きです。暫く超SS連続でいこうかな。

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