楽園の日々(ギンルキらぶらぶ夫婦編―初夏)

完全パラレル小説ギンとルキアの甘~い夫婦生活♪
晴れた空の下,ギンはルキアと手をつないで歩く。

(可愛ええなあ。大好きや・・・)

口に出すと照れるか怒るか,どちらかの反応しか示してくれない愛妻の性格はよく分かっているのでギンはいつも心のなかで呟く。
白いワンピースに,麦わら色のヒールの高いサンダルを履いているルキアはいつにもまして可愛いらしく見える。
今朝丹念にギンが梳り,アップにして銀色のバレッタでまとめたルキアの艶やかな髪が眩しい。

ここはギンとルキアが暮らす新居から近い公園の遊歩道。暖かい日差しの中,木々の緑も眩しく映る。
ルキアの小さく滑らかな手をすっぽり包む自分の大きな手,絡めるように繋ぐと今でもギンは胸が少し高鳴ってしまう。

嬉しげに手をつなぐギンを見てルキアは呆れたように言う。

「おまえは本当に手をつなぐのが好きだな。」

「うん,大好きや。ルキアちゃんは手をつなぐの好きやないん?」

「そういうわけではないが・・・」

本当はルキアもギンと手をつなぐのは大好きだ。ギンの大きくて温かい手に包まれているとひどく安心する。
ただ,ギンがTPOと言うものをまるで気にせず,所構わず手をつなぎたがるため,ついたしなめるような形になってしまうのである。

そんなルキアの気持ちをギンは知ってか知らずか,きゅっと繋いだ手をさし上げてルキアが赤面するのもかまわず口づけをおとす。
そして,林檎のように紅くなったルキアにいたずらっ子のような笑顔で笑いかけると言った。

「何か純愛みたいやん?」

ギンの言葉にルキアは思わず,くくっと喉を鳴らすように笑った。

「おまえに純愛など似合わぬな。」

「なんやのん,ボク,キミにはめいっぱい純愛捧げとるのにぃ・・・」

大げさに泣き真似をするギンを見て,ルキアは今度は鈴を振るようにころころと笑った。つられてギンの顔にも笑顔が広がる。ルキアの愛らしい笑顔が愛しくてならない。
でも,ギンは実はルキアの最初の笑いにひどく感動していたのだ。

くくっと喉を鳴らすような笑い

(ボクの笑い方に似とる・・・)

無論,多分に皮肉な雰囲気を持つ自分の笑いとは違い,
ルキアの笑いは小鳥がさえずるような愛らしい笑みになっているけれど。
あまりにも似ていない二人だから,そんなささやかなことがひどく嬉しい。
自分にもルキアと少しずつ似ていく部分があるのだろうか?
もっともっと変えてしまいたい。これも独占欲と言うやつであろうか。

「なあ,ギン・・・」

「何?」

「おまえは幼い頃,松本殿と暮らしておったのだな。」

「うん。そうや,短い期間だったけどなあ。」

「・・・・」

「どないしたん,ルキアちゃん?」

ひょっとして焼きもちを焼いてくれているのかと,ギンは声が嬉しげにならないように気をつけながらルキアに問うた。

「・・・何でもない。」

「なんや,言うてや。乱菊のこと気になるん?ただの幼馴染やのに。」

ルキアが嫉妬してくれることは滅多にない,と言うより皆無に近いのでギンは黙ってしまいそうになるルキアに言い募る。

「なあ,言うて。夫婦の間に隠し事はなしてルキアちゃんが決めたんやで。」

この一言にはルキアも弱い。ルキアはしぶしぶ口を開いた。

「松本殿がどうということではない。ちょっと悔しいだけだ。」

「悔しいて?何が」

「子供の頃のおまえの思い出の中に私がいないから・・・」

赤くなってそっぽを向くルキアのすねたような愛らしい横顔,ギンの胸に疼くような幸福感があふれる。咲き乱れる花のように,こんこんと湧く泉のように…

(同じやね・・・ボクもずっとそう思うていたんや・・・)

幼い頃,ルキアと暮らしていた六番隊副隊長阿散井恋次,そしてすでに逝ってしまった幼い仲間達。
自分もその中に居られたならと,何度悔しく思ったことだろう。
もしそうだったなら,ルキアを護って愛して,決して手を離したりはしない。
自分とルキアが同じことを考えていてくれていたとは・・・。
ギンはルキアと手をつないだまま向かい合って立った。
やや腰をかがめてルキアの顔を覗き込む。

「欲張りやねぇ。ルキアちゃんは・・・」

「・・・・」

「ボクと同じこと考えているなんて・・・」

「えっ!?」

ギンの言葉に顔を上げたルキアの唇をギンは素早く奪った。小鳥のように優しい触れあうだけのキス。

「ギ,ギン!?こ,このような場所で!?」

「純愛やからねぇ。これでも我慢したんよ!」

ギンは形良い唇をぺろりと舐めて笑った。その悪びれない笑顔に思わずルキアも笑ってしまう。
やはり,ギンに純愛は似合わない。

ギンとルキアは再び手をつないで歩きだす。
いつか二人がそれぞれ暮らした場所を訪ねよう。きっと幼い頃の二人に会える。
思うだけで言葉にはせず,ギンとルキアは視線を交わし,にっこりと笑った。
二人の共通点を日々見つけて行く幸せ,それは未来に繋がっていく。
ずっとこの手を離さない,これから作る思い出は全て二人だけの宝物――


そう,これは内緒の話,二人を照らす月の光だけが知っている。
二人抱き合ってまどろむときの幸せそうな寝顔,それがとてもよく似ていることを・・・

                 〈END〉

あとがき
落ち込み心を吹き飛ばすあまーいギンとルキアを書きたくて,我が敬愛する絵師様ノムヒョン様の物産展ラストのギンルキ絵(皆様レッツクリック『Lysnoter』素敵イラスト満載です♪)と,大好きな曲『№1』からイメージをいただき書き上げました。
ノム様ありがとうです!!愛してますよー♪実は(夏)もこのイラストで書けちゃいました♪近々UPいたしますよー!!
最近巨匠,永井豪先生のデビルマンとゲッターロボのダブルキャストの漫画を読んで,作者様(神)だとて自分の漫画のパラレルをお描きになるのだと勇気をいただき,大好きな漫画家あさりよしとお先生も『元祖宇宙家族カールビンソン』のあとがきにて「この家族はずーっとこの世界で終わることのない幸せな暮らしを続けてゆくことだろう」と書いていらっしゃる(キャプテン版ではいつかコロナは帰ってしまうと設定しているのにです!)のにも励まされました。まだまだ心折れない,書き続けるぞー!!
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